SOCIAL CONTRIBUTIONS
サステナブル・ビジネスモデルを通じて、
持続可能な社会への貢献を目指します。
王子グループにとって、持続可能な社会への貢献は、企業存続に欠かせない取り組みです。
紙の主要な原材料は、6割が古紙、4割が木材という構成です。
すなわち「再生可能な森林資源から、原材料を調達していること」が大きな特徴です。
森と水を有する王子グループは、環境・社会との共生なくして存在し得ない企業という自覚を、長い歴史の中で持ち続けてきました。
その中で構築したのが、「サステナブル・ビジネスモデル」です。
王子グループは、事業そのものが持続可能な、「サステナブル・ビジネスモデル」を世界各地で展開することを通じて、
持続可能な社会への貢献を目指します。
NATURE POSITIVE & CARBON NEUTRAL
ネイチャーポジティブと
カーボンニュートラルの実現
王子グループが国内外で保有・管理する森林は東京都の面積の約3倍に相当する63.6万ヘクタールに及びます。
100年以上にわたり実践してきた持続可能な森林経営、生態系を保全・回復する取り組みを通じて森林の多面的機能を高め、
世界のネイチャーポジティブとカーボンニュートラルの実現に貢献します。
また、生産活動における温室効果ガスの排出削減を推進し、森林による二酸化炭素の吸収と合わせて、2040年度に実質的な排出をゼロとします。

森林による
二酸化炭素の吸収
王子グループの森林は年間175万トンの二酸化炭素を吸収し(成長量から伐採量を差し引いた数値)、2024年度末時点で1億4,200万トンの二酸化炭素を固定しています。今後は海外植林の拡大と森林保全により、生産活動による温室効果ガス排出量を上回る量の二酸化炭素を吸収・固定する計画です。
(注)二酸化炭素の年間吸収量は2020~2024年度平均

生産活動における
温室効果ガスの排出削減
王子グループは従来、パルプ製造時のバイオマス由来廃液(黒液)や木質バイオマス発電、水力発電など、再生可能エネルギーを利用してきました。今後はエネルギー効率の改善を継続するとともに、石炭使用量ゼロを目指して水素やアンモニアなどの利用検討も進め、化石エネルギー使用量の削減により温室効果ガス排出量を削減する計画です。